1992年12月に見られたSwift-Tuttle彗星は周期彗星であり、その前は1862年に見られた。平成6年の『理科年表 』によれば、近日点距離 0.958 au、遠日点距離 51.7 au、離心率 0.964、軌道傾斜角 113.4°である。
彗星は古くから、その姿の様々な様子から、彗・孛、旗雲、白気または客星と記録されている。しかし、科学的な観測がされるようになったのは天明二年(1782)に浅草天文台が出来た後で、観測には地平経儀、象限儀などの儀器が用いられた。ここに展示したのは観測記録以外の彗星記録である。
この本の一節「
天和二年(1682)、宝暦九年(1759)の記録はハレー彗星にあたる。この本は西村遠里 (1726?-1787) が古くからの天文現象を編集したものである。
明治15年(1882)の彗星を人々がどう感じたかを表わした錦絵である。この彗星は「1882年の大彗星」と呼ばれている。
Camille Flammarion著 "Astronomie populaire" に掲載された、1882年の大彗星 "La grande comète de 1882" の様子。