暦Wiki
共鳴 (Resonance)†
平均運動共鳴 (Mean motion resonance)†
- 平均運動あるいは公転周期が簡単な整数比になる状態を平均運動共鳴といいます。尽数関係という言い方をすることもあります。
- 平均運動共鳴にある天体は毎回同じ位置関係となるため、繰り返し同じ重力作用を受けます。
- 冥王星は海王星と2:3の共鳴関係にあります。他にも、太陽系外縁天体には海王星と共鳴関係にあるものが多数存在します (理科年表オフィシャルサイト「太陽系外縁部の基礎知識」 )。
- 小惑星には木星と共鳴関係にあるものが多数存在します。たとえばトロヤ群小惑星は木星と1:1の共鳴関係にあります (理科年表オフィシャルサイト「小惑星の不思議な分布」 )。
- 逆に、木星や海王星と共鳴関係にあるためにほとんど天体が存在せず、間隙となる領域もあります。
- このように、共鳴により近接遭遇を避けて軌道が安定化されることもあれば、頻繁に惑星に接近してはじき出されるなど、不安定化されることもあります。
- 衛星系は距離が近く、相互に複雑な作用を及ぼしあいます。
- 木星の衛星であるガリレオ衛星のうち、イオ・エウロパ・ガニメデは4:2:1の共鳴関係にあり、3衛星が1列に並ぶことはありません。
- 土星の衛星であるエンケラドゥスとディオーネは2:1の共鳴関係にあり、楕円軌道が保たれています。
- 土星の衛星ヤヌスとエピメテウスは1:1の共鳴関係にあり、4年ごとに軌道を交換するという変り種です。
- 土星の環は衛星によって安定化されたり (羊飼い衛星)、不安定化されたり (間隙) します。
関連ページ†
Last-modified: 2015-04-20 (月) 16:34:30