暦Wiki
東と西とは†
- ある地点から見た方位について考えてみましょう。
- 北極と南極を結ぶ経線 (子午線) が南北を示すことは明らかですね。
- 赤道と経線が垂直に交わっている、すなわち赤道上の地点(C)では赤道の方向が東西を示すことも問題ないでしょう。
- では、赤道以外の地点の東西は?となると、
- 同じ緯度を結んだ線 (緯線) が東西の方向を表している、と誤解する人も多くいらっしゃいます。
- 春秋分では地心と太陽を結ぶ線は赤道を通るわけですが、そのような誤解をしていると、
- 赤道(C)では太陽は真東に見えるけれど、
- 北半球(A)では真東ではなく少し南寄りに、
- 南半球(B)では真東ではなく少し北寄りに見える、
と勘違いすることになるわけです。
- しかし、実際には地球が丸いということを考慮しなければならません。
- 地点(A)での南北は経線の方向、東西はそれに垂直な方向です。
- 球面上で垂直な方向を考えるというのが少し難しいですが、今度は経線が赤道だと思って、その仮想の赤道に対して経線に相当する線を引く、と考えてみましょう。
- 地点(A)から引いた線も、地点(B)から引いた線も、地点(C)から引いた線も、いづれも1点 (仮想の赤道に対して極に相当する点) に到達し、
- その先に太陽がある、ということが理解できるでしょうか?
- つまり、どこから見ても春秋分には太陽はほぼ真東の方向に見えるのです。
- もちろん地心から見た位置よりも地球半径分だけ下方向にはずれますが、それよりも日の出入りの定義のために真東・真西からずれる影響のほうがずっと大きくなります。
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Last-modified: 2020-05-27 (水) 18:24:20