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子午線 (Meridian)†
- 子午線とは天の北極〜天頂〜南極を結ぶ天球上の大円です。
- 地球上の経線を天球上に投影したものと考えてもよいです。
- 観測者の北 (子の方角) と南 (午の方角) を結ぶことから子午線といいます。
- 一般に天体が子午線を通過することを子午線通過(Meridian transit)といいます。
- 正中あるいは南中とも呼ばれます。
本初子午線 (Prime meridian)†
- 子午線は観測者ごとに異なります。
- 地図の作成や時刻の統一には基準となる子午線=本初子午線が必要ですが、これも任意に決めることができます。
- 各国の首都や天文台が選ばれるのが普通です。そして、各国バラバラの経度が用いられていました。
- 1884年の国際子午線会議においてイギリスのグリニジ王立天文台を通る子午線が採用されました。
- Airy's Transit Circle (グリニジ王立天文台 )
- 当時イギリスは海洋大国であり、グリニジ王立天文台を基準として作られてたイギリスの海図や航海暦が多くの国で採用されていました。
- アメリカでもグリニジ基準の時刻と整数時だけ異なる標準時が採用されていました。
- フランスはより中立な子午線を選ぶべきだとこの投票を棄権し、1911年3月9日の法律ではフランスの標準時をパリ天文台の平均時より9分21秒遅れた時刻と定め、あくまでグリニジという言葉を使わずに定義することを選びました。
- 日本の委員を務めた東京大学の菊池大麓教授による報告
- ただし、現在のグリニジ王立天文台は世界測地系で経度0°にはなりません。
- 日本測地系から世界測地系に変更すると座標が変わるように、イギリスの測地系 (OSGB36) から世界測地系に変更すると座標が変わってしまうからです (グリニジ王立天文台 )。
関連ページ†
Last-modified: 2014-09-19 (金) 16:21:10