暦Wiki
光行差 (aberration)†
- 光の速さが有限であるために、静止している観測者と運動している観測者では光の見える方向にずれが生じます。
- これを光行差と呼び、地球の公転による年周光行差(annual)、地球の自転による日周光行差(diurnal)、太陽系全体の運動による永年光行差(secular)に分けることができます。
- 18世紀のイギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーにより発見されました。
- 雨の日に傘を差して歩くとき、傘を少し前に傾ける必要があるのと同じような効果です。
- 光行差の大きさは sin (θ−θ')=v/c sinθ' であらわすことができます。
- 年周光行差の場合はv/c〜20.5″程度、日周光行差の場合はv/c〜0.3″程度の大きさです。
- 天体の位置と運動の向きの関係により、変化量は異なります。
- 光行差楕円
- 黄道の極付近にある天体はほぼ円の上を運動、黄道に近い天体ほど楕円の上を動くようになり、黄道付近の天体は直線上を往復するように見えます。一般にこの軌跡を光行差楕円といいます。
- 年周光行差と年周視差の関係
関連ページ†
Last-modified: 2020-05-27 (水) 17:22:55