暦Wiki
大潮と小潮†
- 月が地球を伸ばしているのと同様に、太陽も地球を伸ばしています。
- 潮汐の力は天体の質量に比例、距離の3乗に反比例しますから、太陽の影響は月の約半分ほどです。
- したがって、潮汐はおもに月との関係で決まる一方、太陽も少し影響を与えるという関係になります。
- 大潮 (Spring tide)
- 月の方向と太陽の方向がそろう=朔(新月)になると、力は重なりあいます。
- 月や太陽の反対方向にも力は働くので、望(満月)でも、力は重なりあいます。
- 力が重なりあって大きく引き伸ばされる状態が大潮です。
- 大潮では満潮と干潮の差=潮差(Tidal range)が大きくなります。大潮における潮差の平均を大潮差(Spring range)といいます。
- ただし、朔や望の瞬間に大潮となるわけではなく、少し時間を要します。日本付近では1〜2日ほど後で、この時間差を潮齢(Age of tide)といいます。
- 小潮 (Neap tide)
- 月の方向と太陽の方向が直行するとき=上弦や下弦では、逆に弱めあいます。
- 力が弱めあい、引き伸ばされ方が小さくなる状態が小潮です。
- 小潮では潮差が小さくなります。小潮における潮差の平均を小潮差(Neap range)といいます。
関連ページ†
Last-modified: 2022-07-26 (火) 20:22:08