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潮汐 (Tide)†
- 潮汐はさんずいに朝・夕と書くように、1日2回潮が満ちたりひいたりする現象でおなじみですね。
- 満ちるのは満潮/高潮(High tide/High water; H.W.)、ひくのは干潮/低潮(Low tide/Low water; L.W.)、あわせて潮の満ち干、干満などということもあります。
- 絶え間なく続くその営みは、Time and tide wait for no man. (歳月人を待たず。)という言い回しにも表れています。
- 干潮から満潮に向かい海面が上昇する状態を上げ潮(Flood/Flow)、満潮から干潮に向かい海面が下降する状態を下げ潮(Ebb)といいます。
- "ebb and flow"というフレーズは歌の題材などでよく使われますし、月の重力を精密に測定した探査機GRAILの愛称もEbbとFlowでした。
- 満潮や干潮前後の海面が動かない状態は停潮(Stand of tide)といいます。
- 潮汐は月や太陽が地球を引き伸ばすために起こる現象です。
- 月(太陽)のある側と、その反対側へ引き伸ばされます。このような形状を潮汐バルジ(Tidal bulge)といいます。
- もちろん陸も引き伸ばされますが、海水の方が大きく動けますので、潮の満ち干として現れるわけです。
- 引き伸ばす対象に応じて、以下のように細分されます。
- 陸地(地球)に対する潮汐作用:固体地球潮汐/地球潮汐/固体潮汐(Solid Earth tide/Earth tide/Body tide)
- 海洋に対する潮汐作用:海洋潮汐(Ocean tide)
- 大気に対する潮汐作用:大気潮汐(Atmospheric tide)
- 地球の自転と月の公転に伴い、月側にあたる地点は変化していきます。
- このため、同じ地点で見ると、1日2回ずつ、満潮と干潮が交互に繰り返すことになります。
- 月の南中時刻の間隔は平均24時間+50分ほどですから、満潮〜満潮の周期はその半分の平均12時間+25分ほどとなります。
- 月の南中と満潮には時間のずれがあります。
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Last-modified: 2022-07-26 (火) 20:21:46