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最大離角 (Greatest elongation)†
- 内惑星は地球より内側の軌道を公転するため、地球から見ると常に太陽のそばにあって大きく離れることはありません。
- したがって、内惑星を観察できるのは、太陽が沈んだ直後か昇る直前に限られることになります。
- もっとも太陽から離れる瞬間が最大離角で、観望の好機となります。
- 太陽よりも東の方向に離れる場合が東方最大離角で、太陽が沈んだ後の夕方 西の空に見えます (上図では太陽より左側)。
- 太陽よりも西の方向に離れる場合が西方最大離角で、太陽が昇る前の明け方 東の空に見えます (上図では太陽より右側)。
- ネーミングは少しややこしいですが、太陽が南中した時に東の空にあるか、西の空にあるかと考えるとよいでしょう。
- 金星の軌道はほぼ円なので最大離角の大きさはあまり変わりませんが、水星の軌道は離心率0.2の楕円ですので、その都度異なります。
- 2月20日ころに東方最大離角となるときは、18°ほどでもっとも小さくなります。
- 8月15日ころに東方最大離角となるときは、27°ほどでもっとも大きくなります。
- 9月25日ころに西方最大離角となるときは、18°ほどでもっとも小さくなります。
- 4月01日ころに西方最大離角となるときは、28°ほどでもっとも大きくなります。
- 見やすさという観点では季節による黄道の傾きも大きな要素となりますが、黄道が高くなる春の夕方や秋の明け方が、最大離角のもっとも小さくなる時期というのは少々不運かもしれません。
関連ページ†
Last-modified: 2016-04-27 (水) 13:31:47