暦Wiki
ロムルス暦†
- ロムルスはローマを建国したとされる伝説の王です。
- ロムルス自身も伝説上の人物ですし、ロムルス暦も実物が見つかっているわけではありません。
- 古代ローマ初期に使われたとされる暦、という程度に考えればよいようです。
- 後世の歴史家の記述にもとづく一般的な説では、
- 1年はMartiusから始まる10か月 (304日=8日/週×38週) からなり、残りは冬の期間として数えないという変則的なこよみだったとされています。
- 月の名前や日数に今も名残が見られます。
- 一般的な説ではありませんが、Joseph Dwightの仮説*1には興味深い点があります。
- 月の始まりを夕方に見える三日月状の細い月とし、その日を月の初めと月の終りの両方に数えたと仮定します。
- すると、31日と30日による合計304日は、実質的には30日と29日の合計295日となり、平均29.5日は月の満ち欠け周期に合致します。
- 31日が先で30日が後という順序も、この数え方なら自然に理解できます。ただし、September以降の日数についてはうまく説明できません。
- ノネ〜上弦やイドゥス〜満月の差異についても、一応の説明を与えます。
関連ページ†
Last-modified: 2024-03-25 (月) 11:21:06