暦Wiki
十二支†
名称 | よみ | ヨミ | 方角 | 時刻 |
子 | ね | シ | 北 | 23-01時 |
丑 | うし | チュウ | | 01-03時 |
寅 | とら | イン | | 03-05時 |
卯 | う | ボウ | 東 | 05-07時 |
辰 | たつ | シン | | 07-09時 |
巳 | み | シ | | 09-11時 |
午 | うま | ゴ | 南 | 11-13時 |
未 | ひつじ | ビ | | 13-15時 |
申 | さる | シン | | 15-17時 |
酉 | とり | ユウ | 西 | 17-19時 |
戌 | いぬ | ジュツ | | 19-21時 |
亥 | ゐ | ガイ | | 21-23時 |
方角に用いる場合†
- 北を子とし、東回りに名づけていきます。
- 子(北)と午(南)を結ぶ線を子午線と呼びます。
- 卯(東)と酉(西)を結ぶ線を卯酉線と呼びます。
- 北東は丑と寅の間なので艮の方角、南東は辰と巳の間なので巽の方角、南西は未と申の間なので坤の方角、北西は戌と亥の間なので乾の方角と呼んだりします。

天体の位置を表わす場合†
- 天体の位置を表わす場合は十二辰と呼ばれます。
- 十二辰は十二次と同じ領域を表わしますが、十二次とは逆に東から西へ並びます。
十二次 | 十二辰 |
星紀 | 丑 |
玄枵 | 子 |
娵訾 | 亥 |
降婁 | 戌 |
大梁 | 酉 |
実沈 | 申 |
鶉首 | 未 |
鶉火 | 午 |
鶉尾 | 巳 |
寿星 | 辰 |
大火 | 卯 |
析木 | 寅 |
- 黄道十二宮の訳語として使われることもあります。
名称 | 初度 | 黄経[°] |
丑宮 | 冬至 | 270〜300 |
子宮 | 大寒 | 300〜330 |
亥宮 | 雨水 | 330〜 0 |
戌宮 | 春分 | 0〜 30 |
酉宮 | 穀雨 | 30〜 60 |
申宮 | 小満 | 60〜 90 |
未宮 | 夏至 | 90〜120 |
午宮 | 大暑 | 120〜150 |
巳宮 | 処暑 | 150〜180 |
辰宮 | 秋分 | 180〜210 |
卯宮 | 霜降 | 210〜240 |
寅宮 | 小雪 | 240〜270 |
年に用いる場合†
- 歳星=木星の位置で年を表わす歳星紀年法が十二辰を用いる方法へと変化したものです。
- 後漢のころには木星の位置によらず単純に干支を並べるようになりました。これが現在にも続いています。
- 年賀状には申年とか巳年とか書きますね。
- 歴史の授業で習った壬申の乱や戊辰戦争などがいつ起こったのかも、干支を数えれば60年の範囲でわかります。
- 辛酉の年には革命が起こるとする辛酉革命思想が神武天皇即位紀元の設定につながっているそうです*1。
月に用いる場合†
- 三正論にもあるように、月にも干支が用いられます (月建干支)。
- 暦月に対して用いる場合と節月に対して用いる場合があります。
- 1年は12か月ですので、干支は5年で一巡します。
- 暦月にはうるう月がありますが、随節用之 (せつにしたがひてこれをもちゆ) とあって干支は記載されないか、本月と同じ干支が書かれています。
- パターンが限定的ですので、年の干支とくに十干がわかれば、月の干支もわかります。
| 年の十干 |
月 | 甲/己 | 乙/庚 | 丙/辛 | 丁/壬 | 戊/癸 |
正月 | 丙寅 | 戊寅 | 庚寅 | 壬寅 | 甲寅 |
二月 | 丁卯 | 己卯 | 辛卯 | 癸卯 | 乙卯 |
三月 | 戊辰 | 庚辰 | 壬辰 | 甲辰 | 丙辰 |
四月 | 己巳 | 辛巳 | 癸巳 | 乙巳 | 丁巳 |
五月 | 庚午 | 壬午 | 甲午 | 丙午 | 戊午 |
六月 | 辛未 | 癸未 | 乙未 | 丁未 | 己未 |
七月 | 壬申 | 甲申 | 丙申 | 戊申 | 庚申 |
八月 | 癸酉 | 乙酉 | 丁酉 | 己酉 | 辛酉 |
九月 | 甲戌 | 丙戌 | 戊戌 | 庚戌 | 壬戌 |
十月 | 乙亥 | 丁亥 | 己亥 | 辛亥 | 癸亥 |
十一月 | 丙子 | 戊子 | 庚子 | 壬子 | 甲子 |
十二月 | 丁丑 | 己丑 | 辛丑 | 癸丑 | 乙丑 |
- 節月に対して用いる場合は十二直という暦注とも関連します。
- 十二直とは、干支の下に記載されている、たつ(建)、のぞく(除)、みつ(満)、たいら(平)、さだん(定)、とる(執)、やぶる(破)、あやふ(危)、なる(成)、おさん(納/収)、ひらく(開)、とづ(閉)からなる暦注です。
- 十二支と十二直は数が同じなので、そのままでは必ず同じ配当になります。そこで二十四節気のうち節だけは前日と同じ十二直を繰り返して1日ずらします。
- これにより、たつ(建)の日には節月の十二支と日の十二支が常にそろいます。寅の日を建とする節月が建寅月であるといってもよいでしょう。
日に用いる場合†
- 殷の時代の甲骨文でも日付に干支が使われています。
- 明治改暦でも、年や日付を連続的に数えるのに便利なので掲載するよう達が出されています。
時刻に用いる場合†
- 1日を12分割し、十二支をあてはめる方法を十二辰刻といいます。
- 不定時法でも十二支を使いますので、どちらによる時刻か注意する必要があります。
関連ページ†