暦Wiki
1時間とは†
- 1日=24時間
- 1日をより小さな単位に分割するもの
- 黄道十二宮、十二支、1年=12か月のように12分割はたくさんありますが、24分割は珍しいといえます。日本の不定時法も12分割です。
- 1日を24分割したというよりも、昼と夜を12ずつに分けたとする方が自然といえるでしょう。
- 古代エジプト
- 昼の時間:L字型の日時計 (ベルリン・エジプト博物館 所蔵 )。
- 5つの目盛で5時間ずつ計ることができます。
- 午前と午後で向きを反対にして10時間、さらに日の出と日の入りをあわせると合計12時間 (不定時法) を測ることができます。
- 夜の時間:デカン
- デカンとは、シリウスやオリオンなど目印となる星のことです。星々が順に昇ってくるのを数えることで、夜でも時刻を知ることができるわけです。
- それぞれの星は角度で10°くらいずつ離れているので、およそ10日ごとに日の出の直前に次の星が昇ります (=ヒライアカル・ライジング)。デカンと呼ばれているのはそのためです (デカは10を意味します)。
- 紀元前1500年ごろに作られたセンエンムウトの墓には、壁面にデカンが描かれています (UNESCO
- シリウスやオリオンなど一部を除き、具体的にどの星がデカンであるかについてははっきりとわかってはいません。
- 古代バビロニア
- 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは1日を24時間に分割する方法は古代バビロニアから受け継いだと書いていますが、事実かどうかははっきりしません。
- 一方、1日を12時間に分割 (定時法) する2倍時間という時刻系は存在していました。
- ヘレニズム文化
- 紀元前2世紀ごろ、ヒッパルコスによって1日24時間かつ定時法という概念が誕生
- プトレマイオスに受け継がれて確立しました (天文時)。
関連ページ†
Last-modified: 2014-09-19 (金) 15:43:13