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月食の長さ (継続時間)†
どんな皆既月食でも食の長さは同じくらい†
- 食の長さ=食の終り−食の始め、皆既の長さ=皆既の終り−皆既の始めとすると、
- 皆既の長さはマチマチですが、食の長さは皆既月食ならどれでも3時間半程度になります (せいぜい±30分)。
- これはなぜでしょうか?
- ここで、月食の種類と特徴を思い出しましょう。
- 部分月食=月のどこかが本影にかかればよい
- 皆既月食=月全体が本影にかかる必要がある
- 皆既の長さ
- 皆既月食=月全体が本影にかかる状態ですから、本影中心から遠い側まで本影に入っている必要があります。
- 本影中心から遠い側が描く軌跡は、2011年06月16日のように月が本影の中心付近を通るときは長く、2015年04月04日のように端を通るときは短くなります。これは下図から明らかでしょう。
- このように、月の通り道によって皆既の長さは大きく変化するわけです。
2011年06月16日 | 2015年04月04日 |
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- 食の長さ
- 部分月食=月のどこかが本影にかかる状態ですから、本影中心から近い側が本影に入ればよいということになります。
- したがって、本影中心から近い側がどのような軌跡を描くかを考えればよいわけですが、ここでポイントとなるのは本影と月の大きさの関係です。
- 上図のように本影の半径は月の直径よりちょっと大きい程度ですから、皆既月食であれば、たとえ2015年04月04日のように月が本影の端を通るときであっても、本影中心から近い側は必ず中心付近を通ることがわかります。
- このように、月の通り道には大きく依存しませんから、皆既月食の食の長さはどれも同じくらいになるのです。
関連ページ†
Last-modified: 2019-02-27 (水) 15:21:01