暦Wiki
独国暦†
天体暦†
- Astronomisches Jahrbuch für das Jahr 1776 (1774年刊行開始)
- ベルリン天文台のボーデらにより編纂、プロイセン科学アカデミーより刊行されました。
- Berliner Astronomisches Jahrbuch für 1830
- 名称に"Berliner"が追加。いわゆるベルリン天文年鑑です。
- Berliner Astronomisches Jahrbuch für 1916
- Berliner Astronomisches Jahrbuch für 1959 (終了)
- 恒星暦の整備に注力するため、天体暦の編纂は行わないことにしました。
恒星暦†
- Apparent Places of Fundamental Stars 1941 (APFS)
- 恒星暦APFSには、ドイツの第3基本星表FK3をもとに算出した恒星の平位と視位が掲載されています。
- 国際的な恒星暦編纂体制のもとで、ドイツは中心的な役割を果たしていました。
- Apparent Places of Fundamental Stars 1960
- 1955年のIAU第4委員会の議論を受け、独仏2か国で計算を分担、ドイツから出版となりました。
- Apparent Places of Fundamental Stars 1964
- Apparent Places of Fundamental Stars 1988
- 基本星表がFK4からFK5に変更されました。
- ドイツ単独での計算・出版となりました。
- Apparent Places of Fundamental Stars 2000
- 基本星表がFK5からFK6・ヒッパルコス星表に変更されました。
- 現在はハイデルベルク大学の天文計算研究所 Astronomisches Rechen-Institut (ARI ) より、データ公開 されています。
航海暦†
- Nautisches Jahrbuch für das Jahr 1852 (1850年刊行開始)
- 英国や米国と異なり、最初から航海用に調整された航海暦です。
- 編者のCarl Bremikerはベルリン天文台で独国暦編纂にも携わっていたようですが、こちらはプロイセン商務省の支援で刊行されています。
- 当時の独国暦がベルリン子午線を基準としていたのに対し、この航海暦はグリニジ子午線を基準としていました。
#つまりドイツの海図はグリニジを基準としていたということでしょう。
- 内容は航海に必要な情報に絞り、航海用途には天体暦の精度は必要ないとして表示桁を減らしていました。
- 現在も引き続きBundesamts für Seeschifffahrt und Hydrographie (BSH ) より刊行されています。
関連ページ†
Last-modified: 2019-06-21 (金) 16:03:16