暦Wiki
暦象年表の誕生†
- 従来、東京天文台で編纂された暦は伊勢神宮の神部署から印刷頒布されていました。
- 昭和20年12月15日 連合国軍最高司令部による覚書 (文部科学省 )
- 昭和20年12月25日 暦象年表編纂に関する件 暦象年表誕生.pdf (暦象年表誕生決裁.pdf)
- 昭和21年暦は10月1日より既に発行されていたが、神社祭祀など神道の後援普及を意図する事項があるため、覚書に従い即刻停止する必要がある。
#実際に本暦販売を停止したか、ここからは不明
- 急遽これに変わるものとして暦象年表 (理科年表暦部特集) を編纂することにした。
- 昭和21年01月25日 昭和21年暦象年表 (定価1円)
- 従来我国デ公私日日ノ行事ニ不可欠ノ資料トシテ用フベキ暦日関係ノ事象ハ,勅令ノ定ムル所ニ依ッテ,東京天文台ニ於テ之ガ編纂ヲ行ヒ,而シテ伊勢神宮ノ神部署ガ之ヲ印刷頒布シタモノデアリ,又一部技術側ノ要求に対シテハ,同台デ毎年編纂スル理科年表ガアッテ,所載ノ暦象ニ依リ其用ヲ弁ズルコトガデキタノデアッタガ,是等ハ諸種ノ事情デ流布ノ時期ヤ範囲ガ限ラレテ居タタメ,汎ク社会一般ノ需要ヲ充タスコトガ出来ナカッタノヲ遺憾トシタ.殊ニ本年ハ四囲ノ情勢ニ因ッテ,政府機関ノ公刊スル是等基準暦本ノ入手ガ特ニ遅レテ居ルタメニ,当惑シテ居ラレル方方ガ多イヤウニ察セラレタノデ,一策トシテ該年表ノ暦部ダケヲ簡約シテ小冊トナシ,江湖ニ提供スル次第デアル.本冊ハ通俗用ニシテ而モ技術向キヲ兼ネシメ,極メテ狭小ナル紙面ニ必要ノ事項ヲ網羅セント努メタルタメ,却ッテ内容ノ整ハザルモノトナリ.何レノ階層ニ対シテモ十分ニ其要求ヲ充タシ能ハヌ結果トナリ了ッタコトハ遺憾デアルガ,忽卒ノ際止ムヲ得ヌ事情ニ因ルモノトシテ何卒諒トセラルルヤウ御願ヒスル次第デアル.
昭和21年1月 東京天文台
- 昭和21年08月25日 昭和22年暦象年表 (定価2.50円、税込み?)
- 昭和21年09月17日 請願委員会 (国立国会図書館 )
- 暦の印刷頒布は国の事業とすべきでは?
- 暦象年表を物納させ、関係方面に配る予定。
- 暦象年表は学術的なものであり、噛み砕いて一般が使いやすいものにするのはそれぞれの出版屋がやることになっている。
- 今後どうするかは検討中。
- 昭和21年12月09日 編暦の方針案 編暦の方針案.pdf
- 学用暦=理科年表と、国民暦=暦象年表を作る案
- 要所に寄贈 → 昭和23年暦象年表以降は非売品に
- 出版時期が遅れそうなら編暦関係者に公表。
- 昭和22年03月 総長の意見により、暦象年表=理科年表暦部となりました。
- 逆に理科年表暦部に民用暦的要素 (二十四節気、日の出入りなど) が増えました。
関連ページ†
Last-modified: 2024-05-31 (金) 20:37:45