暦Wiki
地方時 (local time)†
- 地球は1日24時間で太陽に対して1回転=360°回転しますから、1時間には15°回転します。
- ある地点Aで南中した1時間後、経度で西に15°離れた地点Bで南中します。逆に1時間前には、経度で東に15°離れた地点Cで南中していました。
- 緯度が同じなら南中高度も変わりませんから、それぞれの地点で1時間ずつ異なる時計を持っているとしたら、違いに気づくことはまずないでしょう。
- 一般に、経度の差に応じて適切に時刻を設定してやれば、緯度の同じ地点では同じ時刻に同じほしぞらを眺めることができるわけです。
- この経度の差に応じて補正した時刻を地方時といいます。
- 視太陽時に対するものを地方視時、平均太陽時に対応するものを地方平均時あるいは地方平時といいます。
- 経度の差を決める基準となる子午線を本初子午線といいます。
- 本初子午線をどこに設定しても経度の差だけ調整すればすむことですから、本初子午線や経度の絶対値には意味がないといえます。
- 皆が本初子午線の時刻を使えば、南中時刻の差から経度の差がわかります。
- 南中時刻が1時間違えば、経度が15°違うことになります。
- 経度差15°が1時間の差に相当しますから、経度差の値を15で割ると、時差になります。
- 明治6年暦から明治20年暦には、東京を基準とする各地の時差が掲載されていました。
- 経度が時分秒の単位で書かれているときは15倍すると°′″の単位になります。
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Last-modified: 2020-05-27 (水) 18:31:32