暦Wiki
経度の決定†
より一般的には位置の線を使います。
等高度経度法†
- 経度は世界時と関連づいた時計と南中時刻から求められます。
- 南中時の前後で高度を測り、同じ高度になる時刻がわかれば、その真ん中が南中時刻になります。
- 船の移動、赤緯の変化による補正が必要です。
- 位置を1′の精度で求めようと思えば、時計も4秒の精度が必要です。
漸長緯度航法 (等角航法)†
- 天文航法ではありませんが、コンパスにより船の針路を固定したまま進む場合に使える方法です。
- コンパスの示す針路と、船の速度×時間から求めた航程を使うと、
- 緯度差=航程×cos針路です。
- 経度差=航程×sin針路のように思えますが、経度の間隔は緯度が高くなるほど狭くなりますので、これでは正確に求まりません。区別のため、これを東西距といいます。
- 緯度差と東西距は天測計算表のトラバース表を用いると簡単に求まります。
- メルカトル図法でこの船の軌跡を示すと直線になります。
- 逆に言えば、軌跡が直線になるようにするため、メルカトル図法では緯度が高くなるほど間隔は長くなります。これを漸長緯度と呼びます。
- 漸長緯度を使うと、経度差=漸長緯度の差×tan針路となります。
- 別途観測で緯度を求めれば航程の情報も不要で、逆に航程=緯度差÷cos針路によって求めることもできます。
- 各緯度に対応する漸長緯度の値は天測計算表の漸長緯度表に掲載されています。
関連ページ†
Last-modified: 2020-05-27 (水) 20:15:11