暦Wiki
合と衝†
- 合(conjunction)は、惑星と太陽が同じ方向に来る瞬間です。
- 内惑星の場合は太陽より近くを通る内合(Inferior Conjunction)と、遠くを通る外合(Superior Conjunction)があります。
- 内合の際に、内惑星が太陽の前を横切るように見える現象を日面経過といいます。
- 衝(opposition)は、外惑星が太陽とちょうど反対側に来る瞬間です。
- このころ外惑星はもっとも地球に近づき、明るくなります。
- このころ外惑星は真夜中ごろに南中し、ほぼ一晩中見えますから観望の好機といえます。
- 内合や衝のころは惑星の逆行現象が見られます。
合・衝と座標系†
- 合・衝などの現象については、黄経を基準とする流儀と赤経を基準とする流儀があります。
- どちらが良い悪いというわけではありません。
- すべての惑星がほぼ同じ面(黄道面)上を運動することをふまえ、上図のような位置関係に注目すれば必然的に黄経が基準となります。
- 留のように星座との位置関係を考えたり、地上観測で南中時刻がどうなるかを考えたりするのであれば、必然的に赤経が基準となります。
- 以前は暦象年表でも惑星の合や衝は黄経、準惑星・小惑星の衝は赤経を基準としていましたが、2013年版からはどちらも黄経を基準とするよう変更しました。
- 天象では、基準とする座標系を選ぶことができます。
関連ページ†
Last-modified: 2016-05-06 (金) 18:39:26