暦Wiki
暦法改良問題†
- 現在、世界で最も多くの国で採用されているのはグレゴリオ暦と呼ばれる太陽暦ですが、これも決して完璧な暦というわけではありません。
- グレゴリオ暦の1年の長さは平均365.2425日であり、1太陽年〜365.2422日よりも長い。
- 現行のグレゴリオ暦のルールに加えて、3200年に1回うるう年を除く。365+1/4−3/400−1/3200=365.2421875日
- 4年に1回うるう年を挿入、ただし128年に1回はうるう年を除く。365+1/4−1/128=365.2421875日
- 4年に1回うるう年を挿入、100の倍数の年は900で割って余りが200または700 (あるいは600) となるものだけをうるう年にする。365+1/4−7/900=365.2422222日
余り200は2000年を、余り700は1600年をうるう年にするので、グレゴリオ暦に近い。後者を余り600にすれば2400をうるう年にすることになる。〜修正ユリウス暦
- 1月1日に何の意味もない。
- 1月1日を冬至あるいは立春あるいは春分付近にする。
- 各月の日数・各季節の日数・月の大小の並びがばらばら。
- 30日×12か月+余分な5日 (うるう年は6日) とする。〜フランス共和暦
- 平年=30日×7か月+31日×5か月、うるう年=30日×6か月+31日×6か月とする。
- 月日と曜日の関係が毎年変化する。
- 1年=52週間+曜日に数えない1日 (うるう年は2日) とする。
- 平年を52週 (364日)、うるう年を53週 (371日) として、うるう年を約5年に1回程度挿入する。
- 28日×13か月+曜日に数えない1日 (うるう年は2日) とする。
- 各季節を31,30,30日で構成、合計91日=13週とし、12月末に曜日に数えない1日、うるう年には更に6月末に曜日に数えない1日を入れる。
- 週を7日以外の日数にする。〜フランス共和暦
- 20世紀前半には国際連盟や国際連合の場でも改暦が議論されましたが、結局実施に至らないあるいはフランス共和暦のように実施しても短命に終わるというのが現状です。
- どんなに合理的な改良案であっても、長年続いてきたシステムの変更は容易でない。
- 大きな変更は社会に混乱を来たし、小さな変更ならメリットも小さい。
- 週や曜日に手を入れるのは安息日との兼ね合いもあり、宗教的な反発が強い。
- 参考
関連ページ†
Last-modified: 2014-01-29 (水) 20:21:50