暦Wiki
こよみの中の天文学†
「こよみ」とは何か?†
- 英語で言えば、カレンダー。
- 「日読(かよみ)=日を数える」(谷川士清、倭訓栞)
- 「来経数(けよみ)=日や月の行き来を数える」(本居宣長、真暦考)
- 1日1日に年・月・日・週などの概念を与え、計画的に生活するための道具。
こよみの誕生†
- 農耕作業など事業を計画的に進めるためには、自然の持つ周期性をつかみ、将来を予測することが必要でした。
そして、こよみを作ることに成功した支配者が巨大な文明・国家を築くことになります。
- それは古代中国の思想にも現れています。
- 観象授時:天文現象を観測して人民に正しい時季を授けること、すなわちこよみを作ることは為政者の務めとされていました。
- 受命改制:天子は天命を受けて人民を統治するのであり、王朝の交代は天命が改まったため (革命) であるという思想。
新たに天命を受けたことを誇示する手段として改暦が行なわれました。
- 暦は繰り返す
- 繰り返しの周期がわかれば将来を予測できます。
- この周期は太陽や月などの動きを観測することで得られます。
したがって、こよみの中には天文学がたくさん詰まっていることになるのです。
関連ページ†
Last-modified: 2014-10-08 (水) 15:29:07