暦Wiki
夏時刻 (Daylight Saving Time; DST)†
- 一部の国や地域では、夏の期間だけ標準時よりも1時間早めた時刻=夏時刻が採用されています。
- 日の出の早い夏の時期に早く仕事を始めて早く終わることで、日のあたる時間を有効に活用しようというのが狙いです。
- 夏時刻を採用したり、廃止したり、そのままずっと1時間早めた状態を続けたり、さまざまな国や地域で試行錯誤が続いています。
- こよみの計算で日の出入りなどを調べるときには標準時を選ぶことができます。
- 通常は協定世界時+9時間となっていますが、1時間ずらすなら+10時間、2時間ずらすなら+11時間とします。
- 日本の場合、夏のころは、日の入り時刻の地域差は少ない一方、日の出時刻には大きな開きがあります。
日本の夏時刻†
- 日本でも、昭和23年から昭和26年の間だけ、夏時刻が使われていました。
- 5月(昭和24年のみ4月)の第1土曜日の午後12時から9月の第2土曜日の翌日の午前0時までの間を夏時刻としていました。夏時刻の実施について.pdf
- これにより、4月の第1土曜日に次ぐ日曜日は、午前0時より1時までの1時間が消滅し、9月の第2土曜日の午後11時より、翌日曜日の午前0時までが2時間となります。
- たとえば、昭和23年の場合、5月1日午後12時(中央標準時)=5月2日午前1時(夏時刻)となり、9月11日午後13時(夏時刻)=9月12日午前0時(中央標準時)となります。
- 当時はTV放送やラジオの深夜放送もなく、現実的には5月1日の夜寝る前に時計の針を1時間進め、9月11日の夜寝る前に時計の針を1時間遅らせていたようです。
年 | 期間 |
昭和23年(1948) | 5月1日午後12時〜9月12日午前0時 |
昭和24年(1949) | 4月2日午後12時〜9月11日午前0時 |
昭和25年(1950) | 5月6日午後12時〜9月10日午前0時 |
昭和26年(1951) | 5月5日午後12時〜9月09日午前0時 |
- なお、暦象年表では夏時刻はまったく用いられていません。
- 昭和25〜27年の暦象年表には「本年表に記された時刻は、特にことわらぬ限り、すべて中央標準時で、夏時刻は本書では全然之を用いない。中央標準時を夏時刻に換算するには、前者に1hを加えればよい。」と注釈されています。
- 暦要項の前身である暦象事項抜粋にも、昭和26年・昭和27年には「以上の時刻は、すべて中央標準時である。」という注意書きが書かれています。
- 昭和21年05月26日 夏時法実施に関する件
- 世論調査
- 昭和26年(1951) サンマータイムに関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 昭和55年(1980) サマータイム(夏時刻)に関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成02年(1990) 省エネルギーに関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成04年(1992) 省エネルギーと環境に関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成08年(1996) 省エネルギー・新エネルギーに関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成10年(1998) 地球環境とライフスタイルに関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成13年(2001) 地球温暖化防止とライフスタイルに関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成17年(2005) 地球温暖化対策に関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
- 平成19年(2007) 地球温暖化対策に関する世論調査 (内閣府政府広報室 )
関連ページ†
Last-modified: 2018-09-21 (金) 18:20:17