暦Wiki
地球がまわると時がめぐる†
- 1日とは太陽の運動により昼と夜が繰り返される単位であり、これを細分化したものが時・分といった時刻です。
- 時刻に応じて太陽や恒星の位置は変化していきますが、逆に、太陽や恒星の動きを追うことで、時刻を調べることができます。
- 太陽を利用するのは簡単ですが、地球の公転運動により季節変動してしまう特徴があります (視太陽時)。
- 恒星は遠くにあり、そのような変化がありませんから、季節によらない時刻系を作ることができます (平均太陽時)。
- 具体的には恒星の南中 (子午線通過) を観測します。
- 子午線儀:ぴんと張った糸を天体が通過する時刻を調べます (寛政暦書)。
- 子午儀:観測精度を高めるため、南北=子午線方向しか動かないように固定している望遠鏡です (レプソルド子午儀)。
- 写真天頂筒 (Photographic Zenith Tube; PZT):更に観測精度を高めるため、向きを天頂(zenith)方向に固定しています。
- これらの天体の運動は地球が自転するために起こるものです。
- 地球が自転によりどの方向を向いているかで、天体の位置したがって時刻が決まります。
- 超長基線電波干渉計 (Very Long Baseline Interferometry; VLBI):更に観測精度を高めるため、より遠くにある天体=銀河系外にある電波天体を基準に、地球の向きを測ります (水沢VLBI観測所)。
関連ページ†
Last-modified: 2015-02-24 (火) 13:11:45