暦Wiki
天体の真高度†
- 六分儀で測った高度は、大気の屈折などの影響を含んでいますので、補正をして真の高度を求める必要があります。
- 器差 (Index Error; I.E.)
- 眼高差 (dip of the horizon)
- 測定場所は海面より高いので、水平線は低く下がって見えます。
- したがって、水平線を基準に測った高度は、その分だけ補正が必要となります。
- 大気差・地平大気差 (地平気差)
- 大気により光が屈折すると、天体も水平線も実際より浮き上がって見えます。
- 気温・気圧・水温などの影響を受けます。
- 視差
- 地心と地上では天体の見える方向が異なります。
- とくに月の場合は最大1°以上も違いが出ます。
- 視半径
- 太陽や月の中心に印があるわけではありませんから、上辺や下辺を水平線にあわせて高度を測定します。
- 太陽や月の視半径は約16′もありますから、補正が必要です。
高度改正の手順†
- 各数値を自身で計算することも可能ですが、天測計算表にすでに計算値が載っています。
- どの天体か、上辺か下辺か、眼高、気温・気圧・水温をもとに改正数(Corr. I-V)を加減します。
- 某年5月某日、太陽下辺高度を測り30° 0.5′を得た。真高度を求めよ。ただし、器差-0.5′、眼高13m、気温と水温の差はない。
関連ページ†
Last-modified: 2020-05-27 (水) 20:18:45