暦Wiki
1年の始まり†
- 1年は繰り返すものですから、どの季節を年初=1年の始まりにしても問題ありません。
- 紀元前45年、ユリウス暦の導入。
- 1月1日は冬至付近に固定されることになりました。
- 現代的な天文学によれば紀元前45年1月2日が朔 (新月) となります*1から、1年を冬至後の新月から始めようとしたとも考えられます。しかし、太陽暦では毎年新月の日付は変わりますので、まったく意味がありません。
- 3月25日が春分になるように定められたという説もあるようですが、この春分は天文学的に妥当なものとはいえません。
- 325年、ニケア宗教会議
- イースター (復活祭) の日取り決定法として、春分の日は3月21日に決定されました。
- 1582年、グレゴリオ暦の導入
- ユリウス暦の1年は365.25日と、1太陽年〜365.2422日に比べて長いため、400年で3日の割合でこよみと季節がずれていきます。
- 16世紀には、天文学的な春分の日は3月11日ごろになっていました。
- ニケア宗教会議の時点でもユリウス暦制定時に比べて3日ほどずれていたはずですが、二ケア宗教会議の決定を優先し、春分の日が3月21日ごろになるよう、10月4日の翌日を10月15日とし、10日とばしました。
- 3月21日が確定することで、1月1日も必然的に定まることになります。
- したがって、1月1日そのものには天文学的な意味はまったくありません。
関連ページ†
Last-modified: 2022-04-25 (月) 12:09:21