暦Wiki
1週間とは?†
- 1か月よりも小さな生活単位。
- 1週間=7日である必要はありません。
なぜ7日なのか?†
- 月の満ち欠けがもとになっているといわれています。新月から上弦、上弦から満月、・・・と大きく形を変えるのが29.5÷4、だいたい7日です。
- 古代バビロニアは新月を基準に、7、14、21、28日を休日としていたようです。
- 旧約聖書創世記では、神が6日の間に天地を創造して7日目=Sabbathに休んだとされています。
いつから使われているのか?†
- 現在使われているグレゴリオ暦は古代ローマのユリウス暦に端を発しますが、古代ローマでは週は8日 (nundinae) であり、7日単位ではありませんでした。
- 紀元前後ごろといわれるFasti Sabiniには、7日周期(A-G)と8日周期(A-H)の両方が刻まれています (Ohio Digital Resource Commons )。
- ただし、この7日周期が現在の曜日と合致するのか、確証はありません。
- 1-2世紀ごろのローマ皇帝が建設した浴場跡などから、曜日を示す神の描かれたカレンダー (parapegma) が見つかっています (Museo Galileo、復元 、ニューヨーク大学 )。
- 西暦79年に火山噴火で埋没したポンペイ遺跡には (60年)2月6日 日曜 という落書きがあります*1。
- 現在から遡ればこの日は水曜にあたり、なぜか一致しておりません。
- 太陰暦 16日*2という記述があることや、上述のparapegmaには太陰暦日を示す表があることをふまえると、新月を基準に土曜日から数えている可能性もあります。
- 3世紀ごろに書かれたCassius Dioのローマ史には曜日の順序に関する説明があり、この頃にはだいぶ浸透してきているものと思われます。
- 西暦321年には日曜が休日として採用され、正式な制度となりました。
- キリスト教・ユダヤ教由来とされる週については、より早く現在と連続的な週が使われているとも言われます。
なぜ赤や青で色分けされるのか?†
- いつから始まったのかはわかりませんが、大事な日を赤くする、というのは古代ローマのFastiでも行なわれています。
- 大事な日のことを英語で"red letter day"といいます。
- 何曜日を赤くするかは宗教的な違いも影響します。
- 土曜日を青くするのは、カレンダー業界の方によると日本独自のスタイルのようです。
- 1960年代に登場し、1970年代に広まったそうです。
- 青を選んだのは印刷機の都合にもよるようです。
関連ページ†
Last-modified: 2021-08-21 (土) 22:03:53