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太陰太陽暦†
- 基本的には月の満ち欠けを基本とする太陰暦です。
- 太陰暦の1年は29.5日×12=354日と1太陽年に比べて11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月に達します。
- 旧暦とは、厳密には明治5年まで用いられていた天保暦法による暦を指します。
- それ以前の太陰太陽暦全般を指して使われることもあります。
- これに対し、現在使われている太陽暦 (グレゴリオ暦) を新暦と呼びます。
- 旧暦明治5年12月3日を新暦明治6年1月1日としました。これにちなんで、12月3日はカレンダーの日と呼ばれています。
- 暦の変更は混乱も伴いますので、明治6年の改暦後も明治42年暦まで旧暦併記が続きました。
- 旧暦は既に廃止され、天保暦の手順どおりに推算・公表する機関はありません。
- 19年 (章法、メトン周期)
- 平均的な1年の長さが太陽年に近づくよう、19年に7回うるう月を挿入します。いわゆる十九年七閏です。
- 365.2422×19≒ 29.530589×(19×12+7)
- 19年後の月の満ち欠けはほぼ同じになります。
- 古代中国暦では19年を1章と呼び、この周期に従ってうるう月を挿入していました。これを章法といいます。
- この周期はあくまで近似的なものですから、後にこれに従わずより正確な暦法が現れます。これを破章法と呼びます。
- 76年 (カリポス周期)
- ユリウス暦や四分暦のように1年の長さを365.25日とすると、19年ではうるう年の周期が循環しません。
- そこでその4倍の76年をとることで、76年に28回うるう月を挿入することにしたものです。
- つまり、月の満ち欠け周期=365.25×76÷(76×12+28)=29+499/940≒29.53085日です。
- 8年
- 365.25×8=2922日=(29+30)×6×8+30×3という関係から、8年の間にうるう月を3回入れるというものです。
- 月の満ち欠け周期=365.25×8÷(8×12+3)=29+51/940≒29.51515日と、あまり精度はよくありません。
- 84年
- 76年+8年の周期です。
- 月の満ち欠け周期=365.25×84÷(84×12+31)=29+550/1039≒29.529355日と、あまり精度はよくありません。
- ただし、365.25×84=30681日が7の倍数であり、曜日が元に戻るという利点があります。
- ローマ派がイースターの決定に用いていました。
- 25年
- 古代エジプトではうるう年のない365日の太陽暦が用いられていました。
- 月の満ち欠け周期=365×25÷(25×12+9)=29+164/309≒29.530744日となります。
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